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研究設備・実験風景Facilities and Experiments

全有機体炭素計(TOC-VCPH

言わずと知れたDOC(NPOC)濃度を測るための装置で、本研究の主戦力のひとつです。
赤外分光計(FTIR-8400)

化合物の化学結合や官能基について知りたいときに使用します。現在は、KBr錠剤法とATR法の2つの方法で測定できます。
コンセントレーター(SPC10-C)

固相抽出や樹脂分画の際に使用しています。
撹拌式セル(8400)

DOMの濃縮、脱塩、精製などを行うことができる撹拌式の膜ろ過装置です。
逆浸透(RO)膜処理装置

低圧RO膜エレメント等を用いて、琵琶湖水や下水2次処理水などから大量のNOMを濃縮・抽出することができます。数 m3/日程度の処理能力を有しています。
ソックスレー抽出器

樹脂分画に使用する樹脂を有機溶媒を使い、樹脂の中に残っている汚れを徹底的に洗い出します。実験室への汚染を避けるため、ドラフトの中で洗浄操作を行っています。
樹脂の洗浄

ソックスレー抽出器で洗浄した樹脂類は、大量のMQ水を用いて樹脂の内部から有機物を徹底的に取り除きます。現在は、一日あたり130 L程度のMQ水で洗浄することができます。
イオン交換樹脂のコンディショニング

新しい樹脂や汚れが蓄積している樹脂から夾雑物や不純物、汚れを除去します。1 N程度の酸と塩基を交互に3サイクル通液することでコンディショニングを行っています。
琵琶湖水採水設備

私たちの研究センターには、琵琶湖南湖の水を実験室内へ導水する設備を有しています。連続して琵琶湖南湖水を採取することも可能です。私たちはこの設備を最大限に利用して、琵琶湖南湖の定点から湖水を採取して研究を行うことができます。
みずすましII号

滋賀県琵琶湖環境科学研究センター所有の調査船で、琵琶湖北湖などでの採水調査の際に使用させていただいています。
採水風景@

琵琶湖北湖(今津沖中央、17B)での採水。NOM研究では、ステンレスタンクを用いてサンプル採取を行います。
採水風景A

採取した湖水は、ガラス瓶やステンレスタンクに入れ、氷冷しながら実験室に持ち帰ります。項目によっては、PCボトルを使うこともあります。
採水風景B

風や波もなく、穏やかな採水日和です。
実験風景@

実験室からコンタミしないように。。。
長期間生分解性試験の様子

大型シェーカーを使い、有機物の分解が止まるまでひたすら撹拌し続けます。2010年7月の琵琶湖サンプルでは、224日間かかりました。
WEMS(Water Ecotoxicological Monitoring System)

韓国・環境バイオ社が開発した水質モニタリング装置で、その原理は藻類の光合成阻害試験法に基づいています。比較的短時間(~30分)で化学物質の生態毒性を検出することができます。
PAF

WEMSの測定部にあたるPAF(Portable Algae Fluorometer)で、少量のサンプルを使って基礎的なデータの蓄積に使用しています。

京都大学大学院工学研究科附属
流域圏総合環境質研究センター
環境質管理分野(清水研)

〒520-0811
滋賀県大津市由美浜1-2

TEL 077-527-6221
FAX 077-524-9869