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研究の概要

  •  「水」は私たち人間の生活はもちろん、水環境中に暮らす数多くの生物にとって必要不可欠なものです。水環境が汚染されるということは、直接人間や多くの生物の生活を脅かすことになります。普段私たちが利用している身近にある川や湖を覗いてみると、実に様々な物質が溶け込んでいます。しかし、それらの物質の大部分は未だ同定されておらず、どのような影響を持つかと言うことも未解明なままです。
     私たちNOM研究グループは、その中でもNOMに着目して研究を行っています。NOMは動植物の遺体由来の複雑な混合物で、水環境中に普遍的に存在しています。NOMは、上水処理においてトリハロメタンの前駆物質として問題となっています。また、下水処理においても、汚染物質の除去率に影響を与えます。近年上下水処理に適用され始めている膜処理においても、ファウリング(目詰まり)を引き起こし、処理の障害となることが問題となっています。NOMは発生源や存在する水環境によって異なる構造・特性を持つことが知られています。しかし、NOMを構成する成分の中で、構造が特定されているものはごく少数です。このため、構造解析を進め、上で述べてきたようなNOMの影響機構を解明し、構造から影響の大きさを予測することを目的として研究を行っています。
     私たちは、琵琶湖に近いと言う立地条件を生かし、主に琵琶湖流域を対象として研究に取り組んでいます。

キーワード

  • 天然有機物質(NOM)、琵琶湖、難分解性有機物、抽出・分画、特性解析、構想解析、生態毒性評価、ファウリング、消毒副生成物 など

構成メンバー(2014年度)


共同研究機関、研究協力機関など

  • ・滋賀県琵琶湖環境科学研究センター
    ・財団法人琵琶湖・淀川水質保全機構
    ・環境バイオ(韓国)

    ・メタウォーター株式会社
    ・株式会社タクマ
    ・株式会社日水コン



京都大学大学院工学研究科附属
流域圏総合環境質研究センター
環境質管理分野(清水研)

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